アメリカのディズニーワールドで働いた体験談2  |海外キャストとしての仕事・学び・楽しさ

My Life Abroad

前回は、ディズニーワールドで働く3つの方法とその方法の一つであるインターナショナルプログラム(CRプログラム)の選考について投稿しました。その時の投稿についてはこちらをご覧ください。

アメリカのディズニーワールドで働いた体験談1  |海外キャストとしての仕事・学び・楽しさ

今回の投稿では、「いつか本場のディズニーで働いてみたい」——そんな夢を持ち続けてきたわたしが、実際にアメリカ・フロリダのディズニーワールドでキャストとして働いた体験を綴るシリーズです。 今回は、EPCOTでの仕事内容・1日の流れ・海外ディズニーキャストならではのやりがいと大変さそして寮生活のエピソードについて発信します。海外で働くことや、ディズニーキャストに興味がある方にとってヒントが詰まった記事になっていますので、ぜひ最後まで見ていってください。

実際の仕事内容・1日のスケジュール

わたしが配属されたのは、フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドの「エプコット(EPCOT)」日本館のマーチャンダイズ(商品販売)です。どの職種で働きたいかは応募時に選択しますが、実際にどの部署で働くかは現地に行って、OJTをしながら決めていくことになります。

CRプログラムは春組と秋組に分かれていて、半年毎にスタッフが入れ替わっていきます。新しく入った春組は旧春組と秋組の先輩たちから仕事を教わることになります。

1日の仕事内容は、接客・商品整理・レジ業務など、日本のお土産を求めて来店されるゲストの対応がメインです。店舗の入り口に立ってゲストをお迎えするグリーティングをしたり、バックヤードから品出しをしたりすることもあります。

エプコットには日本館に来ることを本当に楽しみにしているかたが世界各国からいらっしゃるので、言葉の壁でコミュニケーションに苦労したり、文化の違いでカルチャーショックを受けることも多々ありましたが、どのゲストにも共有していたのは、本当に日本のことを大好きでいてくれて、日本館に来れたことがどんなに嬉しいかを一生懸命に伝えてくれるんです。

わたしは、その度に自分が日本人であることにこんなに誇りを持って働けたことはこれまでの人生でなかったなといつも感動していました。日本文化をお伝えする為にプログラムに参加しているのに、逆にアメリカで日本の良さに気付かされた日々でもありました。来てくれたゲストに感謝の想いで、全力で一期一会の接客しているうちに、1日はあっという間に過ぎていきます。

1日の勤務時間はおよそ8〜9時間ほどで、早朝〜午後のシフトや、午後から閉園までなど、日によって異なります。私たちのIDはすべてのディズニーパークに無料で入園できるパスになっているので、出勤の前後にパークに立ち寄ることが可能です。遅番であればパークに寄ってから出勤することもできるので、同僚の中には仕事の前にアニマルキングダムに立ち寄って、推しが出ているライオンキングのショーを見てから出勤するという猛者もいました!早番であれば17時くらいには仕事が終わるので、同じく早番の仲間と仕事終わりにパークやリゾートホテルのレストランでご飯を食べたり、ショーを見たり、アトラクションに乗ったりと勤務後の時間も満喫することができます。

もちろんがっつり丸一日勤務した後なので、クタクタになってしまって遊びにいけないことも多々ありましたが、ディズニー好きの方にとっては、これはかなりのアドバンテージになるのではないでしょうか。もちろん、仕事をしに行っているので本業がおろそかになってはいけないですが、おそらく殆どの人にとってはこのCRプログラムは人生に一度きりの機会だと思うので(時々2回目にいく人いますが)、この特典を最大限に利用して、一生に一度の楽しい思い出をたくさん作って欲しいと思います。

私はプログラム中に数えきれないほどパークに行きましたが、それでもまだまだ見足りないところがありましたし、パークは日々進化していくので、ウォルトが残した言葉のように、本当にディズニーパークは永遠に完成しないんだなと感慨深く思いました。

スケジュール例(だいぶ昔のことなので、ざっくり)

  • 9:00 パークに到着・バックヤードで準備
  • 11:00 店舗オープン・ゲスト対応スタート(アーリーエントリーなどで早まる場合も)
  • 12:00 ランチ休憩
  • 13:00 在庫出し、店内ディスプレイの変更・更新作業
  • 17:00 ゲスト対応・レジ業務
  • 18:00 勤務終了・仲間と笑いながら帰宅(シフトによって変動)

国際色豊かなディズニー寮での生活

仕事が終わると、キャスト専用のバスに乗って寮に帰ります。CRプログラムの参加者は主にCommonsという寮に滞在していました。そのため、ルームメイトやハウスメイトも国際色豊かで、メンバーに恵まれて貴重な友情を育んだ子もいれば、その反面、トラブルに巻き込まれることもありました。

わたしがきて3ヶ月くらいたった頃、ハウスメイトが重大なルール違反をして、プログラムを強制終了させられることになりました。同部屋以外のわたしたちも連帯責任を課せられる可能性がありましたが、事情聴取の結果、我々は無関係であることが証明され、事なきを得ることが出来ました。あの瞬間にわたしのCRプログラムが終了していた世界線があったことを考えると、今でも無事にプログラムを終了できたことをありがたく思います。

話がそれてしまいましたが、寮には生活に必要な家電や家具もすべて揃っているので快適に暮らすことが出来ます。(ただし、すべて他のメンバーと共有なので、色々寛大になる必要があります…)そのほか、プールやテニスコートもあったりして、休みの日にリラックスして過ごすことができますし、季節毎のイベントではミッキーなどのキャラクターが遊びに来てくれるプールパーティーが実施されたりしました。

ちなみに、最新の寮は、私たちがいた頃よりもかなりグレードアップしてました!詳しくはこちら

【まとめ】CRプログラムは人生の宝物

日本の文化や言葉に興味を持ってくれる多国籍なゲストに囲まれた職場環境の中で、頼りになる仲間たちに囲まれて働けたことは、大変なこともありましたが、想像以上に楽しく、やりがいがあり、わたしの人生の宝物となりました。

その時に苦楽を共にし、まさに同じ釜の飯を食べた友とは今でも深いつながりがあり、これからもずっとずっと大切な友人たちであり続けると思います。文化の違いに驚いたり、表現の違いに戸惑うこともありましたが、国や言葉は違っても、お互いの文化を受け入れるオープンな心でいることが大切だと気づけたことが、このプログラムで得た何よりの学びだったと思います。

この投稿がCRプログラムを目指している方のヒントや励みに少しでもなっていれば嬉しいです。
生活面でのエピソードや日常のことは、今後の投稿でのんびりお届けしていけたらと思います。

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