【回顧録:1】初めての海外旅行、カルチャーショックと人生の転機

旅の足あと

高校1年生の夏、人生初めての海外旅行。 わたしはロザンゼルスへ旅立ちました。
同行したのは母方の叔母と妹。 親元を離れて、国際線の飛行機に乗ったのも初めてで、ワクワクとちょっぴりの不安が入り混じった気持ちで出発したのを今でも覚えています。

初めての機内食、日付変更線、機内エンターテインメント、やることが盛り沢山であっという間に到着したように思います。空港(LAX)に到着したそばから、聞こえてくる言語、空気の匂い、送迎の車もどこかでっかくて、何もかもが目新しい!ずっと映画やドラマの中で見ていた景色が目の前に広がっていました。

ユニバーサルスタジオ・ハリウッドでみた映画の世界

ロザンゼルス旅行で外せない観光地といえば、やはりユニバーサルスタジオ・ハリウッド。 日本にはまだなかった時代に、初めて訪れたこのテーマパークは、夢のような体験でした。

映画のセットを巡るスタジオツアーや、臨場感あふれるアトラクション。 とにかくスケールが桁違いに大きいし、火薬の量が違うというか、バックドラフトのアトラクションでは本当にこのまま観客ごと燃えてしまうのではないかと思うくらいの迫力で、ずっと悲鳴を上げていたと思います。英語がわからなくても言語を超えて伝わってくる迫力に感動し、終始大興奮でした。なんというか、アメリカという国のスケールの大きさをこのテーマパークを通じて、どうだ!と見せつけられた感覚すらあって、とにかくわたしは圧倒されてしまいました。これまでわたしがテーマパーク=ディズニーランドと思っていた概念を180度変えてしまう体験でした。このカルチャーショックが、この後の英語習得や海外留学のきっかけになったのは言うまでもなくありません。

アナハイムのディズニーランドで見た夢の景色

次に訪れたのは、アナハイムにあるディズニーランド。ここは世界初のディズニーパークであり、ウォルト・ディズニーの夢が詰まった場所。

日本にも既にディズニーランドはあったので、パーク自体やアトラクションは馴染みのあるものが多かったのですが、一番違いを感じたのは、キャストさんの対応やエンターテインメントでの部分でした。日本のディズニーランドでは、礼儀正しい親切なお兄さん、お姉さんが働いているイメージが強かったのですが、アナハイムでは老若男女入り混じったキャストがそれはそれは楽しそうに、自由に働いていました。(勿論、大変な部分は決してゲストに見せないというプロフェッショナリズムがあったのだと今では思います。)どこから来たの?と気軽に話しかけてくれて、言葉が通じないながらもカタコトの英語でコミュニケーションをしたことを今でもよく覚えています。なんてことのない会話だったと思いますが、当時はなんとかしてコミュニケーションを取ろうと試みることで、自分の心に少しだけ勇気が灯った瞬間だったように思います。

ミッキーやミニー、日本では中々会えない珍しいキャラクターとのグリーティング、まだ日本にはサインをもらうという習慣はなかったですが、アメリカではみんな当たり前のようにサイン帳を持ってキャラクターにサインを貰っていて、私達も早速サイン帳を買ってたくさんのキャラクターにサインをもらいました。あとご飯を食べているところにキャラクターが来て、一緒に写真を撮ったりできるキャラクターブレックファストも初体験して、こんなに楽しい事がこの世にあるのかと思わせるほどの夢のような時間でした。

今でも色褪せない唯一無二のショー「Fantasmic」との出会い

ディズニーランドのエンターテインメントで特に心に残っているのはアメリカ河を舞台に繰り広げられる夜のショー「ファンタズミック(Fantasmic)」です。日本でも過去に実施されたり、オーランドのディズニーワールドでも専用のシアターがありますが、わたしのナンバーワンはやはりアナハイムのファンタズミックです。トムソーヤ島をそのままステージにしてしまうという圧倒的なスケールに加えて、心を揺さぶられる音楽、花火、火、そして魔法のような特殊効果、そしてリアルなパフォーマンスが融合して、縦横無尽に繰り広げられるショーに、わたしはとにかくショーの中に入り込んだような感覚で、言葉をなくし、文字通り口を開けて観ていたと思います。感動を超えて虚無状態になるというか(笑)何かのショーを見て泣いたという経験は人生初めてだったと思います。そして、この時の経験は、わたしの今後の人生に大きく影響することになります。当時のわたしはまだ知るよしもない、夢の始まり。

初めての海外旅行は人生の軌跡の始まり

「初めての海外旅行ってどうだった?」と聞かれたら、私は迷わず「その旅行で人生が変わった」と答えます。あの時の経験がなければ、その後に日本のディズニー(正確にはディズニーシーです)で働くこともなく、オーランドのディズニーワールドで働くこともなかったと思います。

ユニバーサルスタジオ、アナハイムのディズニーランド、飛行機の体験、そして英語や異文化との出会い。そのすべての経験が当時のわたしにとって新鮮で、そしてその後の人生を歩むときのヒントをくれた貴重な時間であったと思います。

これからも、旅の記録とともに、感じたこと、思い出のことを「Tabby Trails」に綴っていきたいと思います。この投稿が、これから初めての海外旅行に行く誰かのヒントや勇気になれば嬉しいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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